ピンクパンサー
5/13
「メリーに首ったけ」以来久しく劇場でゲラゲラ笑ったということはあんまりありませんでしたけれど、これは凄まじいくらいアホの連続。ピーター・セラーズの代表作としてあまりにも有名なこの「ピンクパンサー」。実はセラーズ本人は大嫌いだったことが「ライフ・イズ・コメディ/ピーターセラーズの愛し方」で描かれていました。
でもねぇ、大好きなものとしてはそりゃあないよと思ったものです。さて、スティーブ・マーティンがその全精力を傾けたかのごときアホッぷりは見事。そして彼のバカ騒ぎに目一杯付き合う2人の演技派ケビィン・クライン(「デーブ」)とジャン・レノ(「レオン」
)は圧巻。クルーゾー警部を目の仇にするドリュフェス警視を、ケビィン・クラインが実に大真面目な顔で演じ、恐らく前シリーズで“ケイトー”にあたる役をジャン・レノがやはり真面目くさった顔をしてまさにハマリ役。この2人が本当に体当たりでギャグを炸裂させている。
加えて秘書役の美女、エミリー・モーティマーも忘れてはいけません。ただのおバカ映画ですけれど、美女が出てこないことには成立しないのです。さて時代の変化に呼応しているのはなぞのキー・パーソンが“デスチャ”のビヨンセ 。しかし「オースティンパワーズ」
に続いての彼女の起用は分かる人には分かるキャスティングなのです。観ているそばから続編が観たくなるこの爆笑コメディ、以前のシリーズのファンは特に必見です。
現在(5/13/2006)公開中
オススメ★★★★☆
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