GOAL!       
                 6/2


  ワールド・カップドイツ大会が開催される年に公開され、ベッカムやジダンがチラリ出演するなんて謳い文句ですから、大したことないんじゃないかな?などと思っていたら大間違い。物語が今日の世界の現実を反映していて素晴らしい。 予告編を見てもその辺は分からないでしょうけれど、物語はメキシコに始まり、アメリカのLAと移り、ついにイギリスへと至る。これは主人公が辿る道筋なのですけれど、詳細は伏せます、見てのお楽しみですから。

 父親の強い反対にもめげずにイングランドへと旅立つ主人公。それを支える祖母との関係は本当に感動的。この作品で描かれていることはもちろんフィクションですけれど、今の世界を見渡せば、無いとは言い切れない現実味があります。確かにサッカーのシーンは重要ですから、主演のクノ・ベッカー君相当な練習を積んだはずです。ちゃんと天才プレーヤーに見えます。

 しかし肝心なのがサッカーを取り巻く人間模様。これがとても素晴らしく、実に渋いキャスティングで見ているこっちは本当に1本とられたって感じです。だって「ウェルカム・トゥ・サラエボ」 のスティーブン・ディレーンが主人公の面倒をみる元サッカー選手で、「ピースメーカー」の悪役をしていたマーセル・ユーレスが監督なんてまず普通の監督なら考えられない。しかしその監督がなんとダニー・キャノン。デビュー作の「プレイデッド」が大好きだったので、活躍を期待していましたけれど、その後あんまりパッとしなかった。今回見事に良い仕事をしています。元サッカー少年で映画好きとしては“オススメ★★★★★”あげちゃう。ぜひ残りの2作も見てみたい。

現在(6/2/2006)公開中 
オススメ★★★★★
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     ドラムライン

               

                                              
 素晴らしいです。その素晴らしさは未熟で未完成なところが魅力の一品だから。フットボールのハーフ・タイムショーで繰り広げられるマーティング・バンドを描くという異色の物語ながら、“熱い映画”です。完成度は低いかもしれませんが、見て損はしない仕上がり。そこんとこが実に良いのです。 物語は天才的な才能はあれども、協調性に欠ける主人公がバンドの一員として成長していくというもの。脇役も実に効果的に配置されていて、主人公を厳しく指導する先輩と彼らを冷静に見守る先生が良いんですよねぇ。映画好きの方にはこの二人の演技にもご注目いただきたいです。アメリカでもヒップ・ホップは流行ですから、生徒達はその楽曲で勝負したいと言い出すのですけれど、先生はあくまで“ EW&F”を主張。この辺は音楽好きな方がニンマリしてしまう部分。後半のライバル校が繰り広げる派手な(アホな?)パフォーマンスは大爆笑してしまうでしょう。 そしてなんと言っても圧巻はバンドの演奏シーン。この素晴らしさは映画でしか伝わらないまさに本物の迫力。万人受け(興行収益)を敢えて狙わない潔さによって、良い作品へと昇華しています。当店が自信をもってお勧めできる一品です。
オススメ ★★★★☆

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