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エミリー・ローズ

エミリー・ローズ  エミリー・ローズ

 

 かつて「セブン」の予告編のコピーに、「本当に恐い」というのがありましたけれど、これは本当に恐い作品でした。もちろん昨今はおっかない映画が量産されているので、「どうってことないよ」とおっしゃる方も多いでしょうけれど、まずもってホラーを見ない人間にとってはビクビクものでした。それは「シックス・センス」の時も同様。初心者はご用心。

 

 もちろん恐さを効果的にしたのはこの作品が二重の構造をしているからで、その意味で斬新な作品ともいえます。題材はドイツで実際に悪魔祓いを法廷で裁いた事件を元にしており、裁判劇を通してそのおぞましくも恐ろしい憑依された少女の悲劇が描かれます。法廷劇とホラーの二重構造が、恐怖を非日常から日常へと引き付けているのです。

 

 で、ホラーなんだから法廷部分はまぁ良いじゃないっ、てな感じで片付けないところがこの作品のポイント。弁護士役にローラ・リニー 、検事役にキャンベル・スコット(「スパニッシュ・プリズナー」 )という布陣なのだからドラマ部分は見応え十分。そのマジな法廷劇の合間をぬってホラー部分が展開するんですけれど、これがおっそろしいのです。それは憑依された少女を演じるジェニファー・カーペンターがあまりにも凄いので、見ていてビビリます。

 

 ま、どう解釈するかは見ている方の判断なのですけれど、ホラーは嫌いだけどオカルトはずるずる見るという人にはおすすめ。「スティグマータ聖痕」 とか「コンスタンティン」とか“悪魔と神の相克”みたいなネタだと飛びつく習性の人間にとっては大満足の1本。そういえばローラ・リニーは実際にあった事件を元に描かれた超自然現象ホラー「プロフェシー」という作品にも出演していましたね。

 

 たいていのホラーも実際にあった事件を元にしている作品は多いですけれど、これは必見の一本でしょう。ホラー慣れしている人の趣向は今ひとつ分かりませんが、一般的に“恐くても大丈夫”という方でもイケます。それにしても「コンスタンティン」はこの世界をより分かり易く漫画チックにダイナミックに描いているのですなぁ。

 

 悪魔と対峙する神父が訴える“悪魔は実在する”というセリフは、多少なりとも身に覚えのある方には絵空事には響かないはず。だって主役の女の子、憑依される前からその特徴が見て取れましたもの。この監督真相部分に気づいている人です。実際あの手のものと関わっちゃあいけません。本当に恐いですから。

オススメ★★★★☆

 

現在(3/23/2006)公開中    

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  シックス・センス

 

 ホラーとか観ないくせについつい観ちゃった。おかげさまで3日くらい物影が怖かったりして。もう出るぞ出るぞと言わんばかりのオーソドックスな演出なのにビクビク(ホラー好きの連中に鼻で笑われた)。タイトル通りズバリ“第6感”にまつわるお話で、天から与えられた“いらん能力”で、ハーレイ・ジョエル・オスメント君は苦しめられるんだけど、ブルース・ウィリスが助け舟を。ホラーに終始しないで感動作に持っていくこの手腕によって、М・ナイト・シャラマンはこの後ヒット連発。もちろんアレは視覚的に捉えられるものではないですけれど、その手の感覚を持っている人の話を視覚化すると、あんな感じっぽいところが恐ろしいんですよ、怖がりは。
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