ダヴィンチ・コード 5/21
とにかくやたらと全世界で売れた原作を映像化するのですから、そのプレッシャーたるや想像を絶するものだったかもしれません。しかし監督のロン・ハワード も主演のトム・ハンクス
も実に合格点を取るべく取り組み、見事に成功しています。
未見の方のために物語の詳細は触れませんけれど、少なくともキリスト教徒、またその文化圏にいる人々にとってはあっと驚く内容となっております。それは原作が優れているからなのですけれど、ちゃんと映画として成立させている手腕は唸ってしまいます。
ロン・ハワード という人は「アポロ13」
を見れば分かりますが、期待されてコケるということがない。超大作であってもキチンと要領を得た演出で観客を飽きさせない。早い話が知的なインディアナ・ジョーンズ
なのですけれど、トム・ハンクス
もマジ顔でちゃんとインテリの主人公ラングドン教授になりきっていました。
でもこの2人の本領は実は小さな作品にこそ発揮されるというのは周知の事実。でもどういうわけか、大作も無難にこなしてファンが多いのですよねぇ。監督は「バックドラフト」とか「ビューティフル・マインド」とか撮っていますけれど、実は初期の「ラブ・in
・ニューヨーク」 とか「ザ・ペーパー」 なんかがオススメ。
トム・ハンクス にしたって、「ドラグネット正義一直線」 や「パンチライン」なんかいいんですよ実に。本当は脇役のオドレィ・トトゥ(「アメリ」)とかジャン・レノに関しても云いたいんですけれど、言わぬが華の範疇なので割愛。でも見事世界の注目を集めるベストセラーをほぼ完全な形で映画に置き換えたロン・ハワード とトム・ハンクスはアッパレ。で、どうしても物語が難解だという方にはやはり原作をオススメ。
現在(5/21/2006)公開中
オススメ★★★☆☆
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