ライフ・イズ・コメディ!
 ピーター・セラーズの愛し方   2/14


 チャップリンを知らない人類は少数派ですけれど、ピーター・セラーズとなると年代は限られます。更に「ほら、ピンクパンサーの人」という注釈がつかないとまるで思い出されない今やカルトな喜劇俳優。ところが「オースティン・パワーズ」のマイク・マイヤーズなんてモロ彼のファンです。それはアレを見れば一目瞭然。

 さて、とにかく「ピンクパンサー」が大好きだったので、その“クルーゾー警部”を演じた男の人生を描く作品なんだからこれはたまらんとなります。で、期待に胸膨らませて行ったらこれが大傑作。ピーター・セラーズを演じているジェフリー・ラッシュ が恐ろしく良く似ているのでたまげます。彼は「シャイン」 でも実在のデビッド・ヘルフゴッドを演じてアカデミー賞 を獲得しましたけれど、こちらも激似。

 さて、ピーター・セラーズの代表作は「ピンクパンサー」に止まらず、スタンリー・キューブリックの「博士の異常な愛情」 などもあり、それぞれ奇態な演技で見るものを魅了します。一人で何役もこなしたりね。けれど彼が延々と悩むことになったのは彼自身の“顔”がフィルムに刻印されないという矛盾。これがこの作品の根底にあるテーマ。実際今じゃあんまり覚えている人がいない、というのがその事実を如実に現しています。
 
 加えて“偉人伝 ”にはありがちなんですけれど、彼もご多分にもれず破天荒な実生活の持ち主。映画のことしか頭にないから、家庭は放ったらかし、奥さんは耐えるしかないという芸能人にありがちな性向の持ち主。ホント実生活ではろくでなしそのもの。それにしてもねぇあの恐ろしく面白かった「ピンクパンサー」のこと本人は嫌いだったなんてねぇ・・・。とにかく実在した監督、女優も大挙して出てくるので(スタンリー・キューブリック、ソフィア・ローレン、ブレイク・エドワーズ!)映画ファン必見の一本でしょう。更に映画人の生涯を綴った偉人伝としても上の部類。

現在(2/14/2005)シャンテ・シネ にて公開中
オススメ★★★★☆

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      オースティン・パワーズ

         
 
「ウェインズ・ワールド」で一気に有名になったコメディアン、マイク・マイヤーズの代表作。その証拠に3本続編が作られて、パート3にはトム・クルーズやらスティーヴン・スピルバーグ やらケヴィン・スペイシー なんかがチラリ出演する豪華さに。ただもっとも面白いのが第1作で、全編にわたって「ピンクパンサー」へのオマージュが散りばめられています。よっぽどピーター・セラーズの映画が好きだったんだなぁと思わせる作品。
オススメ★★★★☆

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