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クールでダンディ、 60年代テイストの 「オーシャンズ12」 は抜群にかっこよいも。 |
オーシャンズ12 |
関連テーマ | バディ&チームワークムービー |
ジョージ・クルーニー“兄貴”率いる泥棒チームの面々。ナンバー2のブラッド・ピット君をはじめ、主役級だけで固められているS級キャスティングが“売り”のこの続編、面白かったです。豪華キャストだけに、有名巨匠監督が舵取りをすると、えてしてつまらなくなってしまいますが、さすがは万年映画青年のスティーヴン・ソダーバーグ、巧みにそれぞれの持ち味を引き出している。ま、キャストが豪華だけに余計な描写等は全く必要なし、ただ映画ファン代表の監督が撮った「おもしれぇぞコレ」を楽しめばよいのです。 | ||
クルーニー“兄貴”はとにかくダンディで女房のジュリア・ロバーツに頭が上がらないけれど、性懲りもなく盗みに走ってしまう不良中年。ジュリア・ロバーツにも大爆笑の見せ場あり。まさかあんなベタなネタをするとは・・・。 ピット君で頼りになる相棒なんだけど、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ 扮する女刑事とヤバイ関係に・・・ (実はこれが今回のお話しの軸)。彼と“兄貴”のツーショットは“画”になります。キャサリン・ゼタ=ジョーンズはデビュー当初はゴージャス美女でしたけれど、だんだん清楚な雰囲気を持ち始めている珍しいタイプですね。 |
マット・デイモン君はこの中ではまさに“坊や”だから、その頼りなくお間抜けなキャラを存分に活かし、笑わせてくれます。アンディ・ガルシア扮する“ドン”はいかにもカジノ王って感じで“大物”ぶりを披露。ゲスト出演のヴァンサン・カッセルはおフランス人だけに“ルパン三世”をほうふつとさせる“粋な”貴族の大泥棒を演じている。ドン・チードル 、バーニー・マック(「Mr.3000」をご参考までに )なんて映画好きが狂喜する脇役も隠し味に、役者達の共演は見応え十分。っていうか映画ファンのマニア魂を満足させてくれるのですねコレは。 | ||
ただキャストだけではなく、彼らが置かれている作品世界もとにかく素晴らしい。インディペンデント(貧乏)映画テイストの監督だけに、豪華さとは無縁ながら、マニア魂はすさまじく、金庫から株券を、美術館から宝石をかっぱらうなんて現代では考えられないお話し。それを無理やり現実化させてしまうんですからエライ。まさに我が国では初期ルパン三世の作品世界そのものですよ。泥棒稼業を、信頼できるプロだけで構成されたチームで挑み。国際警察の凄腕女刑事が彼らを追い、大金持ちで貴族のクセに、スリルを求めて危険な泥棒稼業に精出すフランス人なんて、ハイテク・ガチガチの超管理世界の今では考えられない“夢”のようなお話し。 |
そして彼らの関係がとにかくベタベタしていないのも好印象。大人のプロフェッショナルの仕事ってとにかく見ていて心地よい。ハードボイルドでクールな60年代テイストのこの一品、バカ騒ぎの豪華“お遊び”映画として楽しめます。 現在(1/22/2005)公開中 オススメ★★★☆☆ |
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オーシャンズ11ら |