Mr.&Ms.スミス
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 過去何度も大物俳優の共演でお客を呼ぼうと、数限りなく繰り返されてきたお祭り企画。ただこういった企画は1たす1が必ずしも2になるとは限らないという実例を示してきました。ブラッド・ピット君も過去に1本ズッコケちゃったのがありましたね。
 
 で、何で上手くいかないかというと、大物ですから売れっ子なワケです。するとスケジュールの調整が上手くいかず、撮影も散漫になりがち。結果映画としてのバランスを崩した代物が出来上がる。上手くいった実例としてはジュリア・ロバーツ とメル・ギブソンが共演した「陰謀のセオリー」というのが挙げられます。でもたいていはスターとビッグな企画を任されちゃった新人監督の“力の差”が災いすることが多々あり。ところが今回のこの豪華共演は実生活でも云々のゴシップもさることながら監督の技量は大したもの。さすが「ボーンアイデンティティーを撮っただけのことはあるのです。

 これはポスターやらチラシを見るとスタイリッシュなアクションを想像しがちですが、れっきとしたコメディなのです。近い作品としては「ローズ家の戦争」、「トゥルーライズ」 なんかが似ているかも。いずれも倦怠気味の夫婦間のお話で、前者は夫婦喧嘩がトンでない方向に発展するというもの。後者は素性を偽った夫の七転八倒な可笑しさを大迫力で描いた珍品。この作品もまさにカテゴライズ不能の珍品として捉えれば魅力は決して他の作品に劣るものではありません。

 更に確かにどうしようもない部分があるとはいうものの、監督はキッチリと映画として成立するように描いている。つまらないセリフを並べることで説明しないようにね。倦怠期の夫婦ですから当然“夜の生活”に言及しているし、初めと締めで効果的に使われているんですけれど、まぁだれも気がつかないだろうなぁ。ただ子供を持たない夫婦はたいてい犬や猫などを飼っているものですけれど、この夫婦にはそれがない。そして激しく殺し合いをした後の激しい情事などは“理に適って”いるのです。性衝動は攻撃衝動の一部なのですから。
 
 加えてにこの作品が偉いなぁと思うポイントはちゃんとアンジェリーナ・ジョリー を“美女”として描いていること。アクション・シーンの連続ですと彼女の代表作「トゥーム・レイダー」のララ・クロフトとイメージがダブってしまいますものね。ただどうしてもピンで立てないのか立とうとしないのか、ピット君は必ず傍らにしっかりした男優が必要なのですね。今回その役を任されたのはヴィンス・ボーンだったですけれど・・・。とにかくこの難作業を仕上げた監督、ダグ・リーマンに拍手をしたくなるこの珍品、そういったポイントを抑えたうえでご覧になってみてはいかがでしょう。

現在(12/4/2005)公開中
オススメ★★★☆☆
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       トゥーム・レイダー

 実を言うと、 「60セカンズ」までその存在すら知らなかったアンジェリーナ・ジョリー、いやはやセクシー・ダイナマイツですねこの人は。で、凄腕トレジャー・ハンターに扮したこの作品、しかもただの探検家ではなく、大金持ちのお嬢様。完璧な彼女の大活躍が描かれております。実に強い、強い。
オススメ★★★☆☆

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     陰謀のセオリー


 大スター共演(ジュリア・ロバーツ とメル・ギブソンという当時文句なしに“旬”だった2人)の数少ない成功例。タクシー運転手に扮したメル・ギブソンが、ベラベラと喋る陰謀がこの作品のミソで、マイケル・ムーア を経た今(21世紀)こそ必見かも。
オススメ★★★☆☆

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