エンパイア・オブ・ザ・ウルフ
                12/22


 「クリムゾンリバー」の原作者ジャン=クリストフ・グランジェのベストセラーをジャン・レノ主演で描くサイコサスペンス。この手のジャンルは既にアメリカで出尽くしたような感がありますけれど、なかなかどうして見せてくれます。結構見ていて予測を裏切られる展開があったりして掘り出し物。おフランス産だけにヴィジュアル的にはカッコ良いしね。

 しかし詳細について触れてしまうと台無しになってしまうので、残念ながら言いたいけれど内緒。話題に上っているトルコの秘密組織についても・・・。ただ出ている人、作っている人は今後要チェックかも。もちろん主演のジャン・レノは“良い味”なのですけれど、共演の若手刑事に扮したジョスラン・ギヴラン君、イケ面です。そして物語のキー・パーソンたる(おっとこれも言っちゃあいけねぇ)美貌のアーリー・ジョヴァー嬢はサイコー。おフランスって良いですねぇ、とつくづく感心。

 更に「キス・オブ・ザ・ドラゴン」 を撮った監督のクリス・ナオンは次の作品も楽しみになってきました。リュック・ベッソン の人材発掘能力はさすがですね。「羊たちの沈黙」「セブン」が火付け役のこのサスペンスの流れ未だ健在で、まだまだ捨てたものではありません。ジョニー・デップ主演の「フロムヘル」なんかもそうですけれど、頭脳明晰な刑事が異常な犯人の心理を読み、追っていくというパターン。これは推理小説の醍醐味でもありますけれど、上手くいけば映画としても見応え十分。そしてこのおフランス製の特徴は「クリムゾンリバー」同様、熱血若手刑事と頭脳を持つ老練な刑事とのコンビ。もちろんこれは「セブン」 の型を踏襲しています。

 加えて一見無関係に進行する物語が、ラストにはそれぞれが組み合わさってという風に進んでいく。こういった複合技の物語は原作者ジャン=クリストフ・グランジェのテクニックですな。もちろん最後に至るまで仕掛けがやたら滅多らあり、ついつい引き込まれてしまいます。確かに推理小説ファンからすると“オレ知ってるもんね”と言われちゃいそうな部分もありますけれど、サスペンス映画としてはイケると思います。少なくともパターンではあるけれど、そのまま鵜呑みにするとスカされる場面もあり、ヴィジュアル的にも申し分なし。オススメの逸品です。

現在(12/22/2005)公開中
オススメ★★★☆☆

エンパイア・オブ・ザ・ウルフ [DVD]


←前のページ  次のページへ→


top

   
       クリムゾン・リバー2 
       黙示録の天使たち

 
 
サイコ・サスペンスの傑作 「セブン」のフランス版。犬嫌いで鋭利な頭脳の持ち主ジャン・レノ演じるニーマンス警視と、極上ハンサム=ブノワ・マジメルの熱血刑事が秘密教団が関わっている連続殺人事件に挑む。見せ所はリュック・ベッソンがかんでいるだけに、「ヤマカシ」みたいな超人技を駆使する暗殺者集団が出てくるところ。熱血刑事VS暗殺集団のファイトは凄い、飛んだり跳ねたり飛び越えたり、果ては撃たれても死ななかったり。サスペンスを盛り上げるため、不気味なクリストファー・リーも一役買っている。ヒロインを演じたカミーユ・ナッタはその後が期待だったんだけど、見てないんだよなぁ。
オススメ★★★☆☆

クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち スタンダード・エディション [DVD]

              

   top
                         
inserted by FC2 system