ボーン・スプレマシー
                9/15


 豪華スター共演の「オーシャンズ12」では“お間抜け坊や”役が妙にハマッていたマット・デイモン君。こちらはバリバリの主演で、当たり役の“ジェイソン・ボーン”を演じていて、実に素晴らしい。前作「ボーン・アイデンティティー」でもテキパキとした身のこなしが、いかにもCIAエージェントって感じで説得力ありましたけれど、今回もそれが炸裂。無口に、そして的確な動きで今度は自分を罠にはめたCIAの黒幕を追いつめていきます。いつの間にか後ろに立っていたり、罠と気づくと途端に姿をくらます。弱音を吐かずに歯を食いしばって必ず刺客を倒していく。ストイックとはまさにこのこと。

 加えてヨーロッパ各地を転戦していくので、美しい景色が自然と映画に彩を添える。これは前作もそうでしたけれど、アメリカで撮影される作品とは光線が異なるせいでしょうか、実に情景描写は見応えがある。そして派手さを極力排した、本当の意味での手に汗握るカー・チェイスのシーンは圧巻。断然オススメの1本。
 
 当たり前の話かもしれませんけれど、今や世界は通信、交通機関の発達で広いようで近い。インド〜イタリア〜ドイツ〜ロシアとごく自然にジェイソン・ボーン氏はこれらの地を転戦し、敵と対決していく。それは“007”シリーズや「ミッション・インポッシブル」、「チャーリーズ・エンジェル」 のような漫画チックなスパイもの とはまるで異なります(こっちはこっちで良いんだけどね)。しかし大人にとっては「ピース・メーカー」「哀しみのスパイ」「第四の核」といった実録諜報戦ものは地味だけど見応えがある。トム・クランシーの小説を映像化した“ジャック・ライアンもの”の「レッドオクトーバーを追え」「今そこにある危機」も現実を反映させるとなると、どうしてもアメリカを飛び出してしまいますねものね。前作の「ボーン・アイデンティティー」もそうですけれど、これらの作品もご一緒にいかがでしょう?

現在(2/11/2005)公開中        
オススメ★★★★☆

ボーン・スプレマシー 【プレミアム・ベスト・コレクション1800円】 [DVD]

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      ボーン・アイデンティティー

 

  スパイといえば英国出身のボンド氏が世界で最も有名なのですけれど、 マット・ディモン 君が主演した“普通の男が実は凄腕エージェント”「ボーンアイデンティティ」はなかなかに見応えがありました。とにかくガッチリ体型のディモン君がテキパキと俊敏に動くサマがいかにも諜報部員という感じで良かったですね。
オススメ★★★★☆
 
ボーン・アイデンティティー 【プレミアム・ベスト・コレクション1800円】 [DVD]
            

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      哀しみのスパイ

 

  世界の情報機関として最も有名なのはCIAとKGBでしたが、イスラエルにも“モサド”という組織があって、この作品ではその活動内容が生々しく描かれています。ただ主軸となるテーマは主人公のアリエルと情婦との関係で、この辺は女性にもオススメのポイント。あるミッションで関わった女性の影を追いつつも、任務に没入していく主人公を演じるイヴァン・アタルが素晴らしい。シャルロット・ゲンズブールの旦那じゃなかったらもっと素晴らしいのに・・・。それはさておきレオス・カラックスの次の世代としてアルノー・デプレジャンと共に語られるべきエリック・ロシャンの傑作で、ぜひオススメの一品です。
オススメ ★★★★★

哀しみのスパイ VHS
            

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      ピース・メーカー


   冷戦
終結後の世界で起こりうる“核の脅威”がお話しの背骨なんだけど、主演 ジョージ・クルーニーの大佐役が実にハマっている。既にグローバルなテロがこの時点で予想され、対応に追われる“ピースメーカー”は世界中を飛び回ります。今までの米国製スパイ・アクションと異なり、かなりニュートラルな目線を保とうとしていて、悪くない。だってテロリストを鬼の形相で追い詰めていく主人公達の恐ろしいこと。監督のミミ・レダーはむしろサラエボの悲劇を描きたかったのかも。あの戦争(ユーゴスラビア紛争)に触れた合衆国の大作ってあんまりないですよね。今のところ(2005年) ジョージ・クルーニーニコール・キッドマン の出演作で一番好き。
オススメ★★★★☆
 
ピースメーカー [DVD]   

 
            

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