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ビフォア・サンセット

 ビフォア・サンセット ビフォア・サンセット

 

 実は9年前に観にいって、結構気に入っていた恋愛(未満)映画の佳作「恋人までの距離」(原題“BEFORE SUNRISE”) 。まさか続編が作られるとは思ってもみなかったけれど、上出来の作品になっていたので大満足。前作では元のタイトルが示す通り、夜明けまでを偶然出会った二人が過ごすというお話し。

 

 で、別れた後の二人の9年後ですよ。しかも再び同じキャストで演じられるというのが肝心。前回はどちらも若者で、9年も経てばどちらとも大人。運命的な出会いだから忘れられないけれど、時間の経過はそれぞれを良くも悪くも成長させちゃうのです。そのやり取りを会話だけで成立させてしまっている実験的手法は功を奏し、見応えのある一風変わった作品に仕上がっています。主演の2人、イーサン・ホーク もジュリー・デルピーも良くも悪くもキャリアを重ね、以前とは異なる演技で素晴らしい。

 

 もっとも通常の物語であれば、出会って恋の炎が再燃なんて展開になっちゃうんだけれど、おしゃれですね、パリの街を互いの近況を話しながら歩く2人のたたずまい。ま、ごくごく個人的に好きな作品であるし、9年前に観て以来の感慨なんぞも混じっていますから、素晴らしいとばかりも言ってられないんですけれど、親密で大切にしたい映画ってミニシアター 系作品の持ち味の一つです。二つの作品を一気に観るというのがどういう感じにさせるのかは分かりませんが、お勧めできる可愛らしい恋愛映画、しかも21世紀型だと思います。

 

現在(2/14/2005)恵比寿ガーデンシネマ で公開中
オススメ★★★★☆

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関連作

 恋人までの距離 ビフォア・サンライズ 恋人までの距離      

 

 タイトル(原題)が示すとおり夜明けまでのお話しで、偶然異国で出会った若い男女のヤキモキさせる展開がなかなかによろしいです。公開当初はかなり実験的だったのでは?と思わせる内容ながら、ラストに“現実的な苦さ”が残ってしまうので、続編は喜ばしいといえます。この作品が元になっているので、「ビフォア・サンセット」をご覧になる前は必見でしょう。ただ2作同時に観ると、2人の初々しさは際立つかも。お付き合いし始めの頃のカップルには特にオススメ。  「ワンダーランド駅で」ともども恋愛初期段階の若い人向けです。
オススメ★★★★☆

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 ワンダーランド駅で ワンダーランド駅で   

 

 本当は内緒にしておきたい恋愛未満映画の秀作。全編BGMがボサノヴァというところがとてもオシャレ。ただ流しながら横目で眺めるということも可能な斬新な一品。コレと 「恋のゆくえ ファビュラスベイカーボーイズ」 は共に大好きな恋愛を描いたオススメ品です。素敵という形容がまさにピッタリな一本。お1人でもお2人でもイケます。
オススメ★★★★☆

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